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つながるこころ

ジャカルタから(喜作)

以下、アジア学院の99年度卒業生(つながるこころ佐久間、吉田のクラスメート)でジャカルタ在住の喜作からのお便りです。

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お元気ですか?1999年研修生の喜作です。

私は2004年8月にインドネシア人と結婚をし、現在NPO地球の友と歩む会/LIFEの現地駐在員としてインドネシア・ジャカルタに生息しております。

今回のスマトラ沖地震について、ちょっと違ったジャカルタ近辺での情報を書きます。ゴチャゴチャしていますがあくまでジャカルタで僕の周りで聞いていることなのであくまで参考としてください。

こちらジャカルタは地震の発生したところからは非常に遠く、(日本で言えば北海道と九州くらい離れてる)もちろんなにも地震被害はありませんでしたが、地震発生直後からジャカルタ市内、及び当会の事業地への出張の際にも地方の町に多くの義援金集めが始まりました。これらの中には地震災害に乗じて小遣い稼ぎをしていると思われる人、団体もあり、義援金集めと不当に偽り集金をしていたとした逮捕者も出ており、大統領からの警告も出ています。ジャカルタではインドネシアで活動している各国からのNGOによる会議や在ジャカルタの現地NGOも今後に向けて協議をしていますがまだ実際には何が今後必要とされているのか、等具体策はないのではないかと思います(僕は参加できなかった)。

先日00年卒業のサムエル氏と電話で話をしたところ、支援物資は(北スマトラ州の)メダン市で多くが止まっておりその先は道路等のインフラが破壊されているために届きにくい、現在まで主に政府が設置した緊急支援所に物資が集められて、そこから配布されるようであるが、それが十分系統立てて支援される体制ができていない、とのことです。彼によれば支援の集まっている現在よりも支援が引いていく今後が非常に心配だとのことです。

報道などですでにご存知かとは思いますが、アチェ(正確にはナングル・アチェ・ダルサラム州)は紛争地域であり、これまで軍事作戦地域、非常事態宣言、等が出たり、引っ込んだりしており、インドネシア政府と反政府勢力間の和平会議も決裂、一説には紛争の裏にインドネシア国軍の利権獲得のため紛争を煽っている、アチェにはアメリカ資本(エクソン・モービル)の天然ガスプラントがあり、それが大きなインドネシア政府の財源になっているといわれ、メチャクチャな地域です。

州都バンダ・アチェに集められた支援物資が倉庫で腐り始めている、支援を行うオーストラリア等の支援団体に対して現地のイスラム団体がキリスト教布教のために支援を行っている、と言って支援に反発している、子供が連れ去られた等報道情報もメチャクチャなようです。以下に先日在インドネシア日本国総領事館から情報が流れてきたので参考にしてください。

ナングル・アチェ・ダルサラム州への渡航について

1.ナングル・アチェ・ダルサラム州においては、これまでアチェの独立を求める武装集団「GAM(独立アチェ運動)」とインドネシアの治安部隊との間の武力衝突により多数の死傷者が出ており、1月現在も依然として散発的に銃撃事件が発生していることから、現在、同州には危険情報の「渡航の延期をおすすめします」(いつでも退避できるよう準備をおすすめします)が発出されています。

2.また、2004年12月26日に発生したスマトラ島沖大地震及び津波により、同州は州都バンダ・アチェをはじめとする各地で壊滅的な被害を受け、犠牲者は10万人を超え、家屋を失った被災民は数十万人にも上ると言われています。現在、これら被災民に対する国内外からの救援活動が展開されています。
しかしながら、バンダ・アチェを含む被災地においては、道路網も大きな被害を受け、ホテル等の宿泊施設が皆無であるだけでなく、車両の確保や飲料水、食料の確保も困難な状況となっており、携帯電話も繋がりにくいなど通信事情も悪い状態が続いています。さらに、現地では、銃を使った犯罪や放火、窃盗団の暗躍など、一般治安も悪化しており、一方で、現地の治安当局は、被災の影響から機能が十分回復しているとは言えない状況です。また、同州において外国人が武装集団に狙われる可能性も指摘されています。

3.したがいまして、同地への入域は高いリスクが伴うと考えられますので、同州への渡航は延期されることをおすすめします。やむ終えず入域される方は、以上の状況を十分認識し、(1)宿舎警備・同行警護の確保、(2)衛星電話等の通信手段の確保、(3)現地での宿泊施設や車両の確保、(4)食料品の携行、(5)感染症に対する予防接種、(6)退避手段の確保等万全の安全対策をとるとともに、最新の情報の入手に努め、入域に際しては、事前に在インドネシア日本国大使館(在ジャカルタ日本国大使館)又は在メダン日本国総領事館にお知らせ下さい。

4.なお、インドネシア政府は、(1)外国の援助機関は、現地での受け入れ先(スポンサー)を明確にすること、(2)外国の援助機関の活動期間を制限し、活動場所を指定すること、(3)外国人は、バンダ・アチェに到着後、直ちに国家警察現地司令本部(Posko Police)に出頭すること、(4)国家警察現地司令本部は、出頭した外国人に旅行証(Surat Jalan)を与えること等を求めています。やむを得ず入域される方は、関係当局において必要な手続をとられるよう御留意下さい。また、上記手続が、今後変更される可能性もありますので、報道内容を随時フォローして下さい。


取り急ぎこちらからの情報は以上です
また新しく情報が入ったらUpdateします。

喜作





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